2週間前に令和6年度 第2回高等学校卒業程度認定試験の出願が始まったそうです。これを機に、私が高卒認定試験を受験した時の記憶について、思い出せる範囲で書いてみたいと思います。
17歳の夏に合格した高卒認定試験。1回目の受験では英語の科目で不合格となってしまいましたが、2回目の受験で無事合格することができました。
私が受験した当時は12、13科目あり、高校に通っていなかったので免除科目もなく、すべての科目を一から勉強する必要がありました。高卒認定試験は年間で2回しか受験機会がないため、試験勉強を始めるタイミングも今思えば重要だったと感じます。特に私の場合、焦ると集中力が落ちるという特性があったため、試験の4か月くらい前から毎日コツコツと勉強していた記憶があります。全科目の教科書の総ページ数は3000ページほどあったので、試験の1か月前に勉強を始めていたら、無理だという気持ちが先立ち、プレッシャーと不安で挫折していたかもしれません。
参考書は高卒認定ワークブックを各科目分購入し、受験日当日までに何度も繰り返し学習しました。このワークブックの練習問題と高卒認定の過去4年分の問題について、受験前には解答と解説を自分の言葉で説明できるくらいまで理解を深めてから受験に臨みました。ただし、最初に教科書を読み始めた時は大半の問題が解けず、分からないことだらけで日々モチベーションが下がっていたので、問題の答えや解説を最初から見ながら勉強を進めていました。そうすることで心の安定を保っていたことを今でもよく覚えています。
試験当日、会場には様々な年代の方がいらっしゃり、普段あまり経験したことのない独特な雰囲気に最初は圧倒されました。しかし、試験が始まると1日に複数科目を連続で受けなければならない自分との戦いとなり、終盤にかけて心が疲弊していくような感覚でした。科目の合格点は50点前後ですが、曖昧にしか覚えていない内容で答えを選択しなければならない問題に多く直面すると、段々と自信がなくなったり投げやりな気持ちになったりして、冷静さを保つことに苦心した記憶があります。
試験が終わってからは、合格しているかどうか、もし不合格だった場合はどうするかなど、様々なことを考えながら結果を待っていました。合格証書が届いた時は、心の底からホッとして、大きな喜びを感じたことを覚えています。